仕入れ判断の流れ

ここでは利益商品を仕入れるまでの判断手順を解説していきます。

まず大前提として、仕入れられる商品の条件は、

  • 利益が出ること
  • 売れる商品であること

この2つの条件をクリアしていないといけません。

いくら価格差があって利益が取れるからと言っても、実際にその商品が売れなければただのゴミ同然です。

利益が出て、且つ、売れる商品であることを判断してから仕入れを行います。

 

Amazonでの商品検索

それでは順番にリサーチしていきましょう。

まず、リサーチをしているショップの商品ページから、JANコードを探します。

JANコードがない場合は、商品の型番等からキーワード検索を行います。

基本的には、商品ページのタイトル下あたり、または、商品説明欄前後に、赤丸部分のように商品のJANコードが表記されていますので、このコードを選択します。

※JANコードとは、商品の箱に印字されているバーコードの番号のことです。

 

JANコードを選択し、右クリックして、下の画像のように赤丸部分に”AMAZON.CO.JPで検索’JANコード‘”のメニューが出ていると思いますので、選択してクリックします。
(もし表示されていない場合は、”無料ツール”の章に戻って、”AMAZON.CO.JP 検索&右クリック”をインストールしましょう)

クリックすると、新しくページが開き、Amazonで販売されている該当商品の検索結果が表示されます。

こんな感じです↓

通常、検索結果に表示される商品は1つですが、たまに複数表示される場合もあります。

その場合は、商品タイトルの型番等をヤフーショッピング側の商品タイトルと見比べて該当商品をクリックします。

クリックすると、新たに該当商品の商品ページが開きます。

 

利益計算

基本的なリサーチ方法としては、この商品ページに記載されている価格と、ヤフーショッピング側との価格差を見てリサーチを行っていきます。

 

既にお気づきかもしれませんが、ケーズのYahoo店とAmazonではかなりの価格差がありますね。

ただし価格差があれば仕入れて良いというわけではありませんので、ご注意ください。

一つ一つ、仕入れるまでの手順を解説していきますね。

勘違いしやすい利益計算

まず注意点として、初心者の人が陥りがちなこととして、Amazonの方が高く売っているから

Amazonの価格 ー 仕入値 = 利益!

と考えてしまいがちです。

 

でも実際は、こうです。

Amazonの価格 ー Amazon手数料 ー 仕入値 ー 送料等の経費 = 利益

Amazon手数料には、

  • カテゴリ手数料
  • FBA配送代行手数料
  • FBA保管手数料

といったものがあります。

ざっくりですが、大体これだけで売上から20%くらいは取られると思ってください。

仕入値は仕入れる際の価格なのでわかるかと思います。

送料等の経費は、FBA倉庫に納品する際の、納品送料や、ダンボール代、ラベルシール代といった費用ですね。

送料に関しても本来であれば、考慮に入れなくてはいけませんが、一気に覚えることが多すぎると混乱されると思うので、今回は送料のことはとりあえず考えないこととします。

利益が取れる価格差かどうか判断

まず見るべきは、どれだけの利益が出るかです。

商品ページのブラウザの右上に下の画像の赤丸部分にスマイルマークが表示されていると思います。(もし表示されていない場合は、”無料ツール”の章に戻って、”Amazon FBA Calculator Widget”をインストールしましょう)

 

このスマイルマークをクリックすると・・・

こんな感じで、勝手に利益計算をしてくれます↓

計算結果が2列表示されますが、基本的にはFBAを使用した販売なので、赤枠部分の計算結果を確認します。

赤丸部分が現在の価格で販売した場合に、Amazon手数料を引いた後に残る額です。

 

つまりこの赤丸の純利益の価格よりも安い価格で仕入れることができれば仕入れ値を引いた額が利益となるわけです。

実際に仕入値を以下のように入力して再度、下の黄色い計算ボタンを押すと、仕入値を引いてくれた値が表示されます。

今回の商品でいうと、約600円くらいの利益が出ることになります。

 

実際に売れる商品かどうかを判断

「利益が取れる商品だから、仕入れよう!」

と初心者の頃はなりがちですが、この状態で仕入れてはいけません。

 

利益が取れるとわかれば、次は現在の販売価格で本当に売れるのかどうかを調べます。

売れているかどうかの判断をするために、モノレートというサイトを使います。

商品ページで以下の矢印部分のどちらかをクリックして、モノレートページを開きます。
(モノサーチをインストールしていれば、以下のような拡張ボタンが表示されているはずです。もし表示されていない場合は、”無料ツール”の章に戻って、”モノサーチ”をインストールしましょう)

 

以下のようにモノレートページが開きますので、実際に売れる商品かのチェックをしていきます。

 

出品可能か確認

以下のページを参考に出品規制チェックを行いましょう

≫出品可能かどうかをしっかりチェック

グラフの確認

次に確認するのが、モノレートの各グラフです。

ページをスクロールしていくと、以下のようにグラフが出てきます。

上から順番に、

  • 価格推移
  • 出品者数推移
  • ランキング推移
  • モノレートユーザー

といったグラフが表示されています。

価格推移

まず価格推移の確認をします。

価格はなるべく安定していることが好ましいです。

価格が安定しているということは、需要と供給のバランスが保たれているということです。

仕入れる際に、価格が安定していれば、値下がりの可能性が低く、赤字リスクが少ないと言えます。

逆に価格が乱高下しているような商品は、その時点で仕入れたとしても、価格が下がる可能性もありますし、逆に上がる可能性もあったりします。

出品者数推移

次に、出品者数の推移を確認します。

出品者数の推移も基本的には安定していることが好ましいです。

出品者が急増したり、激減していたりすると、価格も乱高下します。

激減している場合は、以下の2つの理由が考えられます。

  1. 何らかの理由で需要が急増
  2. メーカーの申し立てにより一斉に出品停止されている

1の場合は、メディアで取り上げられたり、季節やなにかのきっかけでその商品の需要が上がっている証拠ですので、そこからさらに値上がりする可能性が高く、良い商品といえます。

しかし、2の場合は、メーカーが転売に厳しく、取り締まっている商品の場合ですので、最悪の場合、アカウント停止等のリスクを伴います。こういった商品は、事前に仕入れを行わないようにする必要があります。

真贋調査、メーカークレームの詳細についてはこちらも参考にしてください↓

≫真贋調査・メーカークレームに注意

ランキング推移

次に確認するのは、ランキングです。

今回の商品のランキンググラフはこんな感じです。

注目すべきは、どれだけ波形がギザギザしているかという点と、平均ランキングです。

1つの基準として、波形が下に下がったときに、その商品が1個以上売れているという判断ができます。

具体的には、赤丸の部分で商品が売れています。

つまりこの商品は直近3ヶ月で見てもよく売れている商品ということが言えます。

ざっくり波形が下がっているところを数えると3ヶ月で30個以上は売れている商品と考えられます。

波形が下がっているところは、1個以上売れているという判断ができるので、2個売れている可能性もあれば3個売れている可能性もあります。

正確な売れている数は把握することはできませんが、1個は確実に売れているという判断をします。

平均ランキングは、カテゴリによって基準が変わってきますが、以下の記事に参考値を載せていますので、目を通しておいてください。

≫せどりで仕入れるべきAmazonランキングの目安とは?

 

モノレートの見方は以下の動画も参考にしてください。

せどり・転売で稼いでいる人は絶対に使っているモノレートとは?
【せどり】モノレート基本講座①:ランキング波形の見方
モノレート基礎講座②:出品者増減グラフの見方
【せどり】モノレート基礎講座③:価格グラフの見方

モノレートユーザー

次に見るべきがモノレートユーザーです。

このモノレートユーザーが初心者の頃は結構重要な仕入れ判断材料となってきます。

この商品のモノレートユーザーはこんな感じです。

モノレートユーザーとは、実際にこの商品のこのモノレートページを閲覧しているユーザー数のグラフです。

要は、このモノレートページのアクセス数ですね。

人数が急激に上がっているということは、僕と同じようにこの商品を見つけて、モノレートで仕入れ判断を行っているユーザーがこのモノレートユーザー数の数だけいるということです。

直近2週間くらいで見ると、毎日20人以上の人間がこのモノレートページを閲覧しています。

それ以前は、数人しか見ていなかったのに、ここ2週間でこれだけユーザー数が上がっている原因として考えられることは、

  • 価格が急上昇したから
  • 2週間前あたりからケーズがこの価格で販売しているから
  • 誰かがこの商品を利益が取れると情報共有したから

と推測できます。

これだけこの商品に注目しているせどらーが増えたということは、今後の価格推移や出品者数は、急増する可能性がありますし、価格も下落する可能性が高いと判断ができます。

すべてのグラフを見てトータルで考慮する

ここまでのグラフを確認し、トータルで仕入れるか仕入れないかを判断します。

今回のこの商品は、結論としては、初心者の方は仕入れない方が良い商品と判断しました。

理由としては、

  • 多くのせどらーがこの商品に注目している
  • ケーズYahoo店のアウトレットはせどらーがよくチェックしている
  • ケーズが保有している在庫数がかなり多い

よってこの商品は仕入れて売る頃には大きく値崩れしている可能性が高いと予測ができます。

 

予想としては、5月31日時点くらいの価格までは確実に下がるだろうと判断しました。
(ケーズの在庫が切れない場合は、更に下がる可能性があります。)

4180円まで下がった場合のFBA料金シュミレーターの結果は、以下の通りです。

300円の赤字となります・・・😅

 

と考えるとこの商品は仕入れない方が良いという判断になります。

最速で納品して、仕入れた次の日に出品できるのであれば、利益を出すことは可能です。

しかし、FBA倉庫に届くまでの時間は、配送業者の配送スピードや、FBA倉庫側の受領スピードにも影響するため、中々、自分自身ではコントロールが難しい部分です。

こういったことから、今回の商品はスルーが正しい判断となります。

 

仕入れ基準は様々なのでここで一言で「こういう商品!」と言うのは中々難しいのですが、このマニュアルを書きながら商品を探していて、現時点で仕入れても良いと判断した商品はこんな商品です↓

 

税込み5110円の商品が、Amazonでは6700円で売られていました↓

 

 

FBA料金シュミレーターで計算すると、ざっと450円くらいの利益です。

 

・価格は、比較的安定。

・出品者数は、急増しているわけではなく、最近は出品者も安定傾向。

・ランキングは、そこまで良いわけではないですが、安定して売れている商品である。

・モノレートユーザーも急激には上がっていない。

 

という判断からこれは仕入れて良い商品と判断しました。

一応断っておきますと、この記事を書いた時点では仕入れてOKということなので、あなたがこのマニュアルを見ている時点では値下がっている可能性はあります。

このマニュアルを見た時点で、この商品がケーズに残っていたとしても、このマニュアルを見た人が同じように商品を仕入れてしまっては、出品者が急増して値崩れする可能性もあるので、あくまで参考例ということでご了承ください。

 

商品の値下がりリスクの判断方法

基本的には上記までの確認をして頂ければ、仕入れるという判断をしても良いのですが、電脳仕入れの場合は、更に深堀りした判断をする方が良いです。

電脳せどりは全国のせどらーがライバルですので、より慎重に正確に、仕入れ判断を行う必要があります。

そのために行うことを解説していきます。

 

現時点でAmazon出品者が抱えている在庫数を確認する

在庫数確認方法

 

他ショップの価格相場、在庫状況を確認する

他ショップの価格相場の調査

 

モノレート閉鎖後の仕入れ判断方法について

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≫keepa有料プラン登録手順

モノサーチPROを使って仕入れ判断の精度を上げる

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keepaからJANコード等の詳細な情報を取得する方法

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