せどりで起業するために知っておくべきこと

せどり全般
「そもそもせどりで独立起業って可能なのか?」
「せどりで起業する前に知っておいた方が良いことは?」
「せどりで起業して失敗したことは?」
「せどりで起業するのに必要な資金はどれくらい?」

せどりを副業で始めて、ある程度稼げるようになると誰しも考えるのがせどりでの独立起業だと思います。

この記事ではこういったお悩みにお答えしていきます。

 


記事の信憑性について

僕のせどり歴は4年2ヵ月ほどです。

開始1ヵ月目が月商55万円で、現在最高月商が1670万円(AmazonとYahooショッピングの合算)です。

利益率は15%前後といったところです。


Amazonの売上


Yahooショッピングの売上

 

過去に1年間せどりスクールの講師を担当。

約150人の人にセミナーや仕入れツアーを実施してきました。

取扱ジャンルは、オールジャンルですが、基本的に新品オンリーです。

中古は原則仕入れません。

新品せどりがメインですので、中古せどりの方にはあまり参考にならないかもしれません。

現在は、ほとんどの業務を自動化し、片手間で電脳せどりで仕入れをして、空いた時間でブログ執筆をしています。

 

 

せどりで起業するために知っておくべきこと

まず始めに僕の考えとして、ぶっちゃけ、せどりで独立起業はオススメしません。

これを大前提として話を進めていきます。

僕は、せどりで起業して今5年目です。

せどり業界ではそこそこ長い方かと思います。

この4年間の経験があるからこそ、オススメしないと言えます。

せどりは断然副業向きです。

 

せどりで起業したいと考える人の多くは、もっとせどりに時間を使えば売上も利益も上がると考えているからだと思います。

 

確かに副業よりも時間を使えば、売上も利益も上がります。

しかし、せどりを専業にすることによる落とし穴が結構あります。

それを解説していきます。

キャッシュフローの管理

まずキャッシュフローのことを良く理解しておく必要があります。

 

副業でせどりを行う場合、生活費は本業でまかなえるので、せどりで得た利益というのは、丸々利益として扱うことができます。

 

仮に副業せどりで、毎月10万円利益が出せていたとすれば、半年で60万お金が貯まりますよね。

 

もしこの状態でせどりで独立起業を考え、使える時間が3倍になるから利益も毎月30万になるかというとこれは間違いです。

 

専業になってせどりの仕入れ時間が増えると、その分使うお金も増えていきます。

 

そうなると確かに売上も利益も上がるのですが、その分資金を使っているのでよほど販売スピードの早い商品ばかりを仕入れていないと、資金が在庫に変わっているので手元に現金が中々残りません。

 

具体例をあげると、

仮にせどりで独立起業するタイミングで手元に使えるお金が300万あったとします。

今まで副業の時は、毎月100万円の仕入れをしていて10万円の利益が出ていたと考えた場合、3倍の稼動ができれば、使う資金は300万で利益30万円になります。

 

手元には330万円が理論上は残るはずです。

 

しかしこれはあくまで理論上の話です。

 

実際は、売れ残る商品も出てくるので、330万全てが1ヵ月で回収できるわけではありません。

 

1ヵ月以内に売れなかった在庫が30万円分残ったとしたら、手元に戻ってくるのは300万円です。

 

そして、そこから生活費がかかってきます。

仮に生活費が月20万かかっていたとしたら、手元に残る現金は280万円になります。

 

そして次の月に使える資金は、280万円になります。

 

もうお気づきかと思いますが、専業になると資金の効率が非常に悪くなるんです。

 

一番の原因は生活費をせどりの利益からまかなわないといけない点ですね。

 

これが無ければある程度売れ残りが発生して在庫資金になっていても次の月の仕入れ資金を減らすこと無く一定の仕入れを行うことができます。

 

しかし実際は、食べていかないといけないので理論通りにお金が回らないんですね。

 

 

仕入れるものが超高速回転のものばかりで出品した瞬間に売れるようなものであればもちろん資金はうまく回ります。

 

しかし実際は、値下がる商品もありますし、ちゃんと仕入れ判断したと思っていたもので、実は中々売れなかったといった失敗するものも出てきます。

 

副業の時はこれが本業のお金でカバーでき、さらには使う資金もそれほど大きくないので、大体はうまく回るんです。

 

せどりで独立起業をする場合は、このキャッシュフロー計算がしっかりできないと結構大変なことになります。

 

僕は幸い、このキャッシュフローをはじめの段階からかなり細かく管理しており、仕入れ基準もかなりシビアに行っていたおかげでうまく資金が回っています。

 

ただし始めの1年半くらいはやはり結構きつかったですね(^_^;

 

クレジットの支払いが間に合うように結構売上を調整していました。

 

具体的には、価格調整をこまめに行ってなるべく早く商品を売ることに集中していました。

 

キャッシュフローの管理方法

具体的なキャッシュフローの管理方法ですが、2種類のデータを管理することである程度余裕を持った仕入れを行うことができます。

 

まず1つ目は、在庫資産が常にいくらあるのかをある程度把握することです。

 

在庫資産とは、今あなたが在庫として持っている商品のトータルの額です。

 

僕はこれを仕入れ額のトータルで算出しています。

 

これを管理しておけば、手元にある現金と、その在庫資産額をトータルした額があなたの総資産として考えることができます。

 

そして在庫資産が多ければ多いほど、手元の現金が減ります。

そしてクレジットの支払額がいくらかと照らし合わせれば、これ以上は仕入れずに売ることを優先するという判断ができます。

 

2つ目は、月単位の粗利の計算です。

 

これは在庫資産とは別で売れたものでいくら利益が出ているかという計算です。

これはあくまで、データ上どれだけ利益が出ているかという参考値に過ぎません。

 

ほとんどの人はこの利益計算しかしておらず、1つ目の在庫資産の管理をほとんどしていません。

 

なので、データ上でこれだけ利益が出た!と喜んだものの、なぜか手元に現金が全然残らないという事象に陥ります。

 

在庫資産をしっかり把握しておけば、手元の現金のコントロールがある程度可能になってきます。

 

「そんなことを一々管理する時間があれば仕入れした方が効率的」

 

という人もいますが、それは副業の世界でしか通用しません。

 

もし専業せどらーになっても、生活費にかけるお金が月3万程度で抑えられるというような人であれば、管理よりも仕入れに時間を回した方が効率的かもしれません。

 

支出が極限に抑えられれば、収入が明らかに上回ることがわかるので、キャッシュフローが破綻することは考えにくいからです。

 

しかし、ほとんどの人はやはり目の前に売上が大きく上がってくると、「お金がある」と錯覚してしまいがちです。

 

お金があるとついつい、飲みに行く回数が増えたり、ほしい物を買ってしまったりと消費が増えてしまうんです。

 

そうなってしまう専業せどらーは実際結構多いと思います。

 

お金があると思って消費ばかりしていると、ある日突然クレジットの支払いにお金が足りない!なんて日が来る可能性があります。

実際、僕の回りに何人かそういう人を見てきました。

生活費や自分のほしい物に使わないにしても、コンサルや情報商材、スクールに投資する人もいます。

 

それに投資することで売上と利益がアップしていけば良いですが、すぐに利益がアップするとは限らないので、そういったところでお金を使いすぎてしまい、お金が回らなくなるのです。

 

こうならないためにもせどりで起業独立するのであれば、キャッシュフローは最優先に考えるべきですね。

 

最低限必要な資金

上でもお伝えしましたが、キャッシュフローがしっかり管理できていることが優先事項なので、最低限必要な資金とかは特に決めなくてもOKです。

 

あえて言うならば、あなたが月にかかる生活費をまかなうためには、いくらの売上と利益が必要かということを計算して、それに必要な毎月の仕入れ資金を予測します。

それが最低限必要な資金となります。

 

しかしこれに関しては、しっかりとキャッシュフローさえ管理できていれば、クレジットカードを運用することで資金の問題は解決できます。

 

つまり資金ゼロからでもせどりで起業することは可能ということです。

 

実際、僕は資金ゼロから始めています。

せどりは脱サラ後に始めたビジネスで、貯金を使い果たし、次の月の家賃が払えない状態からスタートしています。

 

クレジットカードをうまく活用したおかげでいきなりの専業でもなんとかなりました。

 

自己管理

これは、せどりで起業することに限らず、どんなビジネスで独立起業する場合にも言えることかもしれません。

 

自己管理ができないフリーランスは、確実に堕落していきます。

 

実際僕がそうでした(^_^;

 

せどりは、ほとんど一人で完結できるビジネスなので、仕入に行く時間も自由に決められます。

 

つまり朝何時に起きようが、夜何時に寝ようが自分の自由なのです。

 

これに憧れて独立起業を目指す人がいますが、本当にこの生活は止めたほうがいいです(^_^;

 

僕は、ひどい時期は夕方の4時に起きて、5時過ぎから仕入れに行くような生活をしていました。

 

正直5時から仕入れにいっても、普通のお店は大体8時とか9時にしまるので、一日に回れる仕入れ時間が4時間程度になってしまいます。

 

そんな短時間しか回れなかったら、副業でやってるのと大差ありませんよね。

 

 

そして、夜中に起きていてもついつい仕事以外のことをやってしまいがちです。

 

まあこれは人にもよるんでしょうが、少なくとも僕はそんな感じになってしまってました(^_^;

 

せどりで独立起業して、売上をどんどん伸ばしていこうと考えている人は、ある程度自己管理できる人じゃないとダメですね。

 

幸い僕は、それでも結構売上は上げれた方ですが、朝からしっかり仕入れを行っていればもっと稼げていたでしょうね笑

 

労働収入型ビジネスであるということ

せどりは自分自身が動いてなんぼの世界のビジネスです。

 

労働収入型ビジネスはまさにこのことで、職人やプログラマといったフリーランスも同じです。

自分で仕事をして、お金になる世界です。

 

自分が病気をして動けなくなると収入が途絶えてしまいます。

これは頭に入れておくべきことです。

もちろん、そうならないための対処作はあります。

後でも述べますが、組織化、外注化して、自動で収益が生まれる仕組みにしていくことが重要です。

もしくは、せどりを教えるような情報発信業も並行して取り組むかですね。

ただし、せどりをやりながら情報発信って中々大変です(^_^;

 

せどりで起業して失敗したこと

僕がせどりで起業して失敗したなーと思うことを列挙します。

生活が堕落してしまう

上で書いたように生活が堕落しまくってしまったことは失敗ですね。

2年間くらいは、昼夜逆転した生活をしていました。

正直一日の仕事時間も実質かなり短かったと思います。

ダラダラと長く仕事をしていた感じです。

 

やはり昼夜逆転すると集中力が下がります。

人にもよるかもですが、朝起きて朝から仕事する方が効率的なんですよね。

 

他事業への展開が難しい

これは人のタイプによっても違うので一概には言えませんが、僕はマルチタスクのできない人間で一つのことに集中すると中々他の事に手が回りません。

 

実際、こうやってブログを書いているのも、せどりを結構サボってるから書けているっていうのがあります(^_^;

 

せどりは、せどりだけでももちろん稼げるのですが、Amazonという巨大なシステムに依存したビジネスであることは間違いありません。

 

Amazonが潰れることはないでしょうが、もしAmazonがせどりや転売業者を排除するという方針になれば、僕たちは一気に職を失います。

 

専業せどらーはAmazonに生かされているのです。

 

そういった状況ははっきり言ってリスクが高すぎます。

 

正直なところ僕は、ずっとせどりで食っていこうというつもりは全くありませんでした。

せどりを始めたこともこうやって情報発信をしていって、人に教えるという仕事にシフトしていきたかったというのが事実です。

 

しかし、せどりと情報発信というのは中々両立が難しいんです(^_^;

 

これを一人でやっている人は天才ですよ、ほんと笑

 

僕は幸いにも、今は店舗せどりの仕入れは全て外注化、納品もアルバイトスタッフに100%やってもらっているので、手が空くようになりました。

 

これのおかげで今は電脳せどりとブログに集中することができています。

 

しかし一人では到底できなかったでしょうね。

ずっと一人だったら間違いなく失敗でした笑

 

目先の利益ばかりを考えがち

これはビジネスをやっていく上であまり良くない思考です。

 

せどりは、物を売ってなんぼの世界なので、結構目の前の利益に目がいきがちです。

 

しかし、長期目線でビジネスを考えた時、せどりばかりを考えるのではなく、

・メーカーから商品を卸してもらえるようなルートを開拓
・オリジナルの商品を開発して売っていく

とかそういうことを考えた方が良いと思っています。(実際僕はそこまでできていませんが笑)

 

目先の利益を追うのはあくまで副業レベルの時にしておいた方が良いです。

ビジネスの本質は、長期的に物事を考えて、1年後や2年後に花が咲くように種を蒔き続けていくということだと思っています。

 

せどらーはどうしてもここの思考が欠けがちなんですよね。

 

せどりで起業するのに向いている人

ここまでせどりの起業のネガティブな部分ばかり書いてきましたが、せどりで起業するのに向いている人もいます。

飽きない人

せどりは初めは楽しいんですが、ある程度やっていると飽きてきます。

特に一人でやっていると尚更です。

飽きずに淡々と利益商品を追い求められる人には向いていると思います。

 

ちなみに僕はぶっちゃけると既にせどりは飽きています笑

 

今でも店舗せどりは店に行けば仕入れられる自信はありますが、それよりももっと今はやるべきことがあるというのが本音です。

こうやって、ブログやTwitterで情報発信していくことで、昔の僕のようにビジネスに挫折しかけている人や、お金に困っている人の助けになれるなら、こんなに良い仕事はないなと思っています。

 

常にせどりの事業を拡大していくことを考えられる人

これを考えることは必須です。

 

せどりに限らずですが、ビジネスは守りに入ってしまうと衰退していきます。

時代の流れ変化は非常に激しいです。

せどりにおいてもそうですが、新規参入者は日々増えていますし、手法も多様化しています。

 

常に新しいノウハウや、事業の拡大のことを考えて突き進んでいないといつのまにか取り残されるなんてことは大いにあり得ます。

 

そうならないためにも、常に事業拡大を考えられる人である必要があります。

 

せどりから物販に移行していける人

事業拡大の話と似ていますが、せどりからどんどん規模の大きい物販事業に移行を考えられる人じゃないとせどりの起業できてもその後が難しいでしょう。

 

僕の場合は、教えるという方向性に向いていたので、物販業として大きくしていくつもりはありませんでしたが、せどりで今後やっていくのであれば、こういった方向性を考えておいた方が良いですね。

 

組織拡大できる人

やはり一人でできることというのは限られます。

回りの人を巻き込んで行って、一緒に事業を拡大していける仲間を見つけることは必須です。

 

僕はこれがある程度うまくいったおかげで収入が安定してきました。

そして自分が本来やるべきことに思考を向けることができるようになりました。

 

まとめ

まとめると以下のとおりです。

・僕個人としては、せどりで起業はオススメしない
・せどりで起業するならキャッシュフロー管理を最優先にすべき
・自己管理できる人じゃないと堕落する
・せどりはあくまで労働収入型ビジネス。自分が働かなければ収入は途絶える
・専業せどりから他事業展開は難易度高
・せどりは目先の利益を追いがちだが、ビジネスの本質は長期目線で考えること
・せどり起業に向いている人は飽きない人
・事業拡大を考え続けられる人
・組織を拡大できる人

なんだかネガティブな記事になってしまいましたが、あなたがもしせどりで起業したいと考えられているなら、必ず全て読んで欲しいです。

僕は、せどりで4年以上食い続けていますが、それなりに努力はしてきたつもりです。

周りの専業せどらーにも4年以上続けている人もいますが、やはり皆必死で頑張っています。

 

せどりだけでは決して楽になれないのが本音ですね。

 

やはりせどりもビジネスなのでそれなりの準備と、管理を徹底していかないと生きていくのは難しいです。

 

それでもせどりで起業したいという人は、この記事を読み返してしっかり準備してくださいね。

もし何か個別に聞きたいことがあれば、TwitterのDMにご連絡いただければ、答えられる範囲でお答えします。

≫あきひろのTwitter

 

 

この記事を書いた人
あきひろ

預金残高3万円の状態からせどりで最高月商1700万円まで稼いだ人。最高年商6700万円|専業せどり8年目|せどり組織化6年目|ブログ運営6年|元エンジニア9年|元ギャンブル依存13年|「好きな時に好きな場所へ行く」「好きな時に好きな人に会いに行く」が生きがい。僕のようにビジネスセンスがなくてもせどりなら稼げるということを一人でも多くの人に伝えたいと思っています。

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