せどりで赤字になる人が陥りやすい失敗とその対策

せどり全般

・せどりを始めてみようと思うけど、赤字になったりしない??本当に稼げるの?
・実際せどりを始めてみたけど、赤字になって稼げていない

という人向けに、赤字の原因と対策を解説していきます。

記事の内容

  • 赤字には3種類ある
  • 赤字になる原因と対策
  • 赤字以外に気をつけるべきこととその対策

 

僕のせどり歴は4年2ヵ月ほどです。

開始1ヵ月目が月商55万円で、現在最高月商が1670万円です。

利益率は15%前後といったところです。


Amazonの売上


Yahooショッピングの売上

取扱ジャンルは、オールジャンルで、基本的に新品オンリーです。

中古は原則仕入れません。

現在は、ほとんどの業務を自動化し、片手間で電脳せどりで仕入れをして、空いた時間でブログ執筆をしています。

 

本来、せどりは、めちゃくちゃ稼ぎやすいビジネスです。

僕は、会社も辞め、貯金も使い果たして家賃も払えない状況から、せどりで復活することができました。

赤字になることには必ず原因があります。

その原因を突き止め、対策していくことで必ず稼げるようになります。

現時点で、赤字になってしまっている人、これからせどりを始めようと思う人方は、ぜひご覧ください。

 

赤字には3種類ある

赤字といっても考え方は様々でここでは以下3種類に分けて考えます。

  1. 商品単位の赤字
  2. トータルでの赤字
  3. 労働量、労働時間から換算した赤字

商品単位の赤字

まず、仕入れた商品単位での赤字についてです。

基本的には、商品を仕入れる際に、仕入判断を行います。

利益がいくらか、どれくらいの期間で売れるのかなど・・・

 

つまりこの判断をなるべく間違わないようにすることで、商品単位での赤字を防ぐことができます。

もちろんですが、仕入れた時点では利益が確定しているわけではありません。

販売する段階で利益がなくなっていることもあり得ます。

仕入れた時と売る時で状況が変わることがあるからです。

大事なことは、赤字になる確率を限りなく低くすることです。

やはり初めの頃は仕入れ判断が甘く、赤字になる商品も出てきます。

重要なことは全体で黒字にすることです。

商品単位の赤字はそこまで問題と捉える必要はありません。

 

トータルでの赤字

問題はこれです。

売上全体での赤字です。

全ての売上から手数料や経費を差し引いて、利益が残らず赤字になっていればそれはそもそもビジネスとして成り立っていません。

労働量、労働時間から換算した赤字

これは、あなた自身がどれだけの労力を使ってその利益を生み出したかによって黒字と捉えるか赤字と捉えるかです。

例えばあなたの本業を時給換算した際に、時給2000円だったとしましょう。

もし、せどりで稼いだ結果、残った利益と使った時間を計算して、時給換算した際に、時給が1000円だったりした場合、本業に時間を費やした方が稼げるということになります。

つまりせどりの労働時間は、あなたの時給には見合ったビジネスではないという判断ができるようになります。

ただし、僕の経験と考えでは、どんなビジネスでも初めのうちは時給換算するととてつもなく低いです。

当たり前のことですが、初めのうちは誰しも、戸惑いますし、色々な失敗をします。

サラリーマンの収入を圧倒的に違う部分は、ある程度慣れて経験値を積めば、作業スピードも上がりますし、仕入の目利きやテクニックもついてきます。

そうすることで、時給はどんどん上がっていくというのがビジネスの強みです。

サラリーマンはいくら頑張ったところで、中々昇給しませんし、しても微々たるものですからね。

 

赤字になる原因とその対策

赤字になる原因にはいくつかあります。
その原因と対策について解説します。

手数料把握していない

まず大前提にAmazon上で仕入れた商品を販売する場合、手数料が発生します。

大まかな手数料を言うと、商品ジャンルごとにカテゴリ手数料というものが、売上の8%~15%かかります。

基本的にAmazonでのせどりの場合、FBAというサービスを利用するため、
さらにFBA手数料が商品単位で250円~500円くらいかかります。

大型になってくると1000円くらい取られたりします。

平均すると大体商品の売上の20%強は手数料としてもっていかれます。

これを知らずに、ただ闇雲にAmazonと実店舗の差額がある商品だけを仕入れてしまうと、大赤字になります。

例えば、店舗で4000円で売っているものがAmazonでは5000円で売っていたとします。

差額が1000円あるので、1000円が利益!というわけにはいかないわけです。

5000円で売った場合、手数料で1000円以上は持っていかれます。
つまり仕入値の4000円を下回ってしまうため、普通に赤字です。

さらにそこからAmazonのFBA倉庫に送る配送費や、仕入れに行った際のガソリン代等がかかってくるわけですね。

まず、Amazonでの販売には手数料がかかるということを頭に入れておきましょう。

詳細な手数料計算は、手数料計算をしてくれるアプリがあるので覚えなくても大丈夫です。
(アプリの解説は後半で。)

モノレートを見ていない

せどりにおいてモノレートは必須中の必須です。

モノレートとは、Amazonで売られている商品の価格推移、出品者推移、Amazonランキング推移といった情報を詳細に確認することができるサイトです。

ほとんどの場合、このモノレートを見て仕入れ判断を行います。

これを見ずに仕入れを行うのは自殺行為といって良いでしょう(^^;

まずはこのモノレートを見るということを忘れないようにしましょう。

モノレートの見方や仕入れ判断の詳細については、以下の記事詳しく解説しています。

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せどりアプリに頼りすぎ

仕入れを効率的に行うことができるせどり専用にスマホアプリがあります。

具体的には、せどりすとAmacodeといったアプリです。

こういったアプリは便利なので使った方が良いのですが、全てをこの手のアプリに任さてしまうことは危険です。

なぜかというと、そもそもの手数料計算があまり正確ではないことが多いからです。

手数料計算が間違っていると利益が間違っているということになるので、実際は利益が出ない商品だったという場合もあったりします。

こういったアプリはあくまで、補助ツールとして使用するレベルに留めておくほうがよいでしょう。

この対策としては、Amazonがリリースしているアプリを使うことで解決できます。
具体的にはAmazonセラーアプリです。

これはAmazonが開発したアプリなので、利益計算が一番正確です。
※ただし保管手数料やカテゴリ手数料にかかってくる消費税が含まれていません。

せどりで使えるアプリに関しては以下の記事で詳しく解説しています。

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販売できない商品を仕入れてしまう

Amazonで販売できない商品があります。

具体的には以下の通り

  • メーカー規制商品
  • カテゴリ規制商品
  • 危険物
  • 医療器具

メーカー規制商品は、メーカーに寄ってAmazonでの販売を規制している場合があります。

そういった商品の場合、利益が出ると思っても、そもそもAmazonで販売ができないので、仕入れるべきではありません。

ただし、規制解除ができるメーカーもあります。

(規制解除申請の方法は別途記事にする予定です。)

Amazonでの販売実績を積めば、規制解除ができやすくなる場合もあるので、出品できるかどうかは仕入れる際に逐一チェックしましょう。

 

カテゴリ規制商品は、商品ジャンルによって規制されていることがあります。

最近では、ほとんどの人が音楽CDのカテゴリの商品が出品できなくなっています。

 

危険物は、引火性のあるものや危険性のある商品のことです。

出品ができないわけではないのですが、出品許可をAmazonに申請する必要があります。

 

医療器具は、そもそも医療器具の販売資格がないと販売できませんので、仕入れないようにしましょう。

これらの出品不可の商品に関しては、Amazonセラーアプリを使うことで出品可否をチェックすることができます。

詳細は以下の記事で解説しています。

電脳せどりで必要なスマホアプリを紹介!
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送料、経費の考慮漏れ

仕入れを行う際には意外と忘れがちなのが、以下のような経費です。

配送料

ここでいう配送料とは、FBA倉庫に送る際の配送料です。

例えば、利益が500円出るおもちゃを仕入れたとしても、そのおもちゃをFBAに送る際の送料がかかってきます。

単純に、このおもちゃ一つだけをFBAに送ろうとすると、サイズにもよりますが、100サイズ程度だとした場合、大体1000円ちょっとはかかるかと思います。

つまり商品だけで考えて利益が取れると思っていても、配送料の1000円がかかってくるので、500円の赤字になってしまいます。

商品の大きさを見て、どれくらいの配送費がかかるのかということまで考慮した上で商品を仕入れないといけません。

僕の基準としては、以下のように決めています。

  • ゲームソフトやDVD等のメディア:送料1個あたり50円以下
  • おもちゃやゲーム機:送料1個あたり100~300円
  • 空気清浄機や掃除機といった大型商品:1個あたり1000円前後

大まかなサイズ別に、上記くらいの送料がかかるという想定で仕入れを行います。

つまり、この送料分よりも利益が大きい場合のみ仕入れを行います。

このような基準を設けておけば、あとで実は送料で赤字なんてことは避けられます。

その他経費

配送費以外にも、

  • ガソリン代
  • ツール代
  • 通信費など

がかかってきます。

これはまあ商品単体にかかってくる経費ではないので、そこまで深く考えなくても良いです

ただし、店舗でせどりを行う場合は、あまり遠くまで仕入れに行ってしまうとガソリン代や高速代が高くついてしまうので、注意が必要です。

返品による損失

Amazonは規約で、30日以内であれば基本的にどんな状態でも返品をOKとしています。

状態によって全額返金されるか半額返金になるかは変わります。

利益が出ていた商品でも、返品されて販売できない状態の場合は、まるまる赤字になる可能性があります。

こればっかりはあまり自分自身ではコントロールしにくい部分なので、返品率が高い商品はあまり仕入れないようにするといった対策を取るくらいで良いです。

具体的には、以下のような商品は返品率が高めです。

・パソコン・パーツ系
・wi-fiルーター系

こういった商品は、あまり使い方をわからず買う購入者も多かったり、パソコンパーツの場合は、他のパーツとの相性問題とかもあり、あえてAmazonで購入し、使えそうになかったら返品するという購入者も存在します。

そういった場合を考慮して、あまりこういうジャンルの商品は仕入れないのがおすすめです。

例外的に30日経過後にも返品される場合も

これも例外的なのであまり気にするべきではありませんが、稀にこういうこともあります。

こういう例外的な返品があった場合は、商品によってはAmazonに異議申し立てして、補填してもらえる場合もあります。

故障による返品

これもたまにあるのですが、返品期間を過ぎても、メーカーの1年保証等が付いていたりする場合で、販売元の出品者に修理依頼が来たりする場合があります。

こういった場合は、一度お客さんに商品を返送してもらい、仕入元に修理依頼に出すか、返金処理をするかのどちらかになります。

ただし、僕が4年やってきてこのような対応をしたのは2回程度なので、あまり気にする部分ではありません。

クレーマー

あまり多くはないですが、長年Amazonで出品をしていると、とんでもないクレーマーに遭遇することがあります。

商品に特に問題がないにもかかわらず、箱が中古品だとか、中身の商品が汚れていただの言われたことが過去にありました。

しかもひどいクレーマーの場合、悪い評価をつけるぞと脅してきたり、返送がめんどくさいから返金だけしろと言ってくるような悪質なパターンもあります。

僕の場合は、ちょっと動揺しちゃってうまく対応できなかったのですが、後々よく考えたらこういうのは警察に通報すべきですね。

いたずら注文

Amazonでは同じような商品を出品している出品者が多くいます。

ほとんどのせどらーは、モラルと常識があるので問題ないのですが、中には嫌がらせをしてくる出品者がいたりします。(誰かまでは特定できませんが・・・)

そういった出品者が、ライバル出品者の商品よりも自分の商品を売れやすくするために、買う意志がないにもかかわらず注文してくる場合があります。

よくあるパターンとしては、

  • コンビニ払いで注文して、コンビニ支払いをせずに放置する
  • 代引きで架空の住所宛に注文する

こういったことがあります。

これも具体的な対策は難しいのですが、Amazonもこういう不正行為は常に監視しており、対策を行っています。

ですのでそこまでは多くないのですが、僕の経験上、特定の商品に偏って嫌がらせが多発したことがありました。

つまり特定の出品している商品に、嫌がらせをしてくるライバル出品者がいる可能性が高いということです。

そういう場合は、その商品のみコンビニ払いと代引の注文設定をオフにするといった対策が可能です。

また、あまりにもひどい場合は、Amazonに相談しましょう。
場合によっては、警察に被害届を出すのもアリです。

商品破損

FBAの倉庫内破損

基本的にはAmazonがそのときの販売価格で補填してくれるので問題はないです。

配送業者による破損

基本的には、注文後の配送時の破損は、Amazon側が代行して補填をしてくれます。
(というか、いままで一度も注文後の配送事故というのは、経験ないですね)

しかし、配送事故がなくても、中の商品が壊れてクレームになることがたまにあります。

具体的には、割れやすい商品だったり、精密機器といった場合です。

こういう商品は、Amazon側の発送時の梱包が不十分な場合等があるので、FBAでの販売はあまりおすすめしません。

割れやすい商品は極力仕入れるのを控えるか、利益が大きい場合は、自己発送で出品するのもアリです。

赤字以外に気をつけるべきこととその対策

赤字以外で気をつけるべきことがあります。

それは黒字になっているにもかかわらず、資金が回らなくって破綻することです。

実は多くのせどらーは、こういう自体に直面していることが多いです。

全ての原因は、資金管理をしっかりしていないことです。

資金管理をしっかりしていないと、例え全ての商品が黒字だったとしても、実は資金がうまく回っていないことがあるんです。

具体的には以下のような要素によって、資金繰りが悪くなることがあります。

Amazon引当金による資金繰り悪化

これはここ数年に作ったアカウントの場合に起きることですが、売上から手数料を差し引いた利益をAmazonは2週間に一度あなたの銀行口座に振込を行います。

その際に、締め日から直近一週間くらい遡って売れた商品の売上金が、引当金として次回振込まで保留にされてしまうのです。

つまり、実質的には売れてから3週間ほど振込が行われない商品が出てきます。

本来であれば2週間以内に振込が行われるはずのものが3週間かかってしまうため、クレジットカードを使って仕入れを行っている場合、売れるタイミングによっては次の支払期日に間に合わない可能性が出てきます。

対策としては、自分の現金資産の範疇でせどりを始めることです。

現金資産を超えてクレジットカードで仕入れをしまくると、支払ができなくなる可能性があるので、あくまで初めは資金の範疇で行うことをおすすめします。

 

在庫過多で資金繰り悪化

仕入れすぎ

せどりが慣れてくると陥りやすいことなのですが、仕入れが楽しくなり、売れていくのが楽しくなり、ついつい仕入れてしまうときがあります。

もちろん売れるものを仕入れるわけですが、自身の資金の範疇で仕入れを行わないと、先に述べたような引当金が発生することにより、支払期日までに資金を回収できない可能性がでてきます。

不良在庫溜めすぎ

仕入判断を誤って、売れないものを仕入れすぎると不良在庫の山になります。

FBA利用の場合、手元に商品がないので不良在庫が大量にある感覚がないので余計に気づきづらいです。

これも初めのうちは、現金資産の範疇で仕入れを行い、自分の中で売れる感覚を掴むことも大切です。

仕入れ判断を行って、仕入れたものが実際に売れると、売れやすい商品のパターンがわかってきます。

逆に売れづらいパターンもわかってくるので、経験値を積みながら仕入れの幅を広げていきましょう。

アカウント停止による業務停止

一番恐れるべきはこれです。

Amazonの規約違反により、アカウントを止められるパターンです。

アカウントを止められてしまうと、残っている在庫を出品できなくなります。

また、売上金も最低90日保留にされたりするので、こうなると非常に資金繰りが危うくなります。

対策というか、これに関しては、Amazonの規約に則って、販売を行うしかありません。

例えば、中古の商品を新品と偽って出したり、ヤフオクやフリマサイトの個人から仕入れた、仕入元不明の本物か偽物かわからないようなフィギュア等を出品したりといった場合です。

まず偽って出品することは絶対ダメですし、個人から仕入れたものを新品で出品することはそもそも規約違反なので、絶対に止めましょう。

特にフィギュアは偽物が出回っていることが多く、Amazonは偽物に対しては非常に厳しいです。

まとめ

まとめると以下の通りです。

  • 商品単体の赤字よりもトータルでの赤字になっていないか気をつける
  • Amazonの手数料を意識する
  • モノレートを見て仕入れ判断の精度を上げる
  • Amazonセラーアプリを活用して、出品可否、正確な利益を確認する
  • 商品単位で配送費を意識する
  • 黒字でも資金管理はしっかり行う
  • 在庫過多に注意
  • なるべく自分の現金資産の範疇で資金を回す

 

せどりは稼げますが、判断を誤ると大赤字になりかねない側面を持っています。

正しい判断と、正しい資金の使い方さえすれば、失敗することは少なく、トータルで考えれば間違いなく利益が出せるビジネスです。

初めは小さくスタートして、徐々に仕入れの幅を広げていきましょう。

今回は以上となります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

この記事を書いた人
あきひろ

預金残高3万円の状態からせどりで最高月商1700万円まで稼いだ人。最高年商6700万円|専業せどり8年目|せどり組織化6年目|ブログ運営6年|元エンジニア9年|元ギャンブル依存13年|「好きな時に好きな場所へ行く」「好きな時に好きな人に会いに行く」が生きがい。僕のようにビジネスセンスがなくてもせどりなら稼げるということを一人でも多くの人に伝えたいと思っています。

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